近年、先生方のご尽力のおかげで、名古屋ライトハウス情報文化センター(以下 情文)や名古屋市総合リハビリテーションセンター(以下 リハセン)に早期に繋がる方が増加しています。
一方で、施設に行くのは抵抗がある、遠くて行けない、今の自分の見え方で相談してもよいのか、と悩まれる方もまだ一定数いらっしゃいます。そんな方には、まずは電話でご相談いただき、一緒に考えていくこともできます。今回のコラムでは、見えづらさでお困りの患者様の思いや電話相談に関する事業の拡大について説明させていただきます。
見えない・見えづらい方の思い
視力低下、視野狭窄により、生活や歩くことに不安を感じ始めた頃は、今の見え方を誰かにわかってもらいたい、他愛もないことがうまくできないことを誰かに聞いてもらいたいけれど、それは無理だと思っている方が少なくありません。一般的には「無理」・「できない」と思われることも、視覚障害当事者の皆さんはいろんな道具を使ったり様々な工夫をして自立した生活を送っています。一人で悩んでいると行き詰まってしまうことも、誰かと話をすると何かが見えてくることがあります。見えないのだから諦めるしかないとご自分で腹をくくっている方でも、諦めなくても済む方法があるかもしれません。
また、当事者職員とのお話の中では、経験したことのない『見え方』の様子を共有したり、生活の中での他愛もない「失敗」をしたときの「くやしさ」「いらだち」などの気持ちを共有させてもらっています。相談者は「こういう話、誰とも話せなかったのよねえ、見える人には話してもわからないものねえ」と張りつめていた気負いが解けるように表情がほぐれます。そのあとには、「あなたは今どんな風に見えているんですか?」「こういうことはどのようにしていますか?」と質問がたくさん出てきます。気持ちが沈んでいるなあと感じられた患者さんに、ぜひ電話で相談できることもお伝えください。
電話相談窓口の拡大
スマートサイトあいちでは、愛知県内の視覚障害関連の相談先を掲載しています。もちろん最寄りの施設等に連絡していただいて構いません。ただ、掲載数が多いため、紹介先としてどこが適切か判断が難しい場合の最初の相談窓口として、情文とリハセンを掲載しています。
情文では、令和7年8月から『eyeサポコールセンター』を開設しました。文字通り、「アイ」つまり「目」「見ること」から派生する「悩み」・「困りごと」をサポートさせていただく電話相談です。対象者は、ご本人、またはご家族知人、福祉、医療、教育各関係の方々です。特定の個人にかかわるご相談に限らず、福祉制度の利用も含めて広く対応させていただきます。眼科医の先生方をはじめ、看護師視能訓練士等眼科医療機関のスタッフの皆様方にもご利用いただけますと大変うれしく思います。今回同封したちらしをぜひ先生方の病院にご掲示ください。また、ポスターもありますので必要であればご連絡ください。
リハセンでは、令和7年6月から毎週水曜日に夜間相談(予約制)を開始しました。就労中で昼間に電話をかけられない方や、代わりに電話をしていただくご家族が夜間にしかいらっしゃらない方などにご紹介ください。